【情報ご提供資料】「最近の指標から見る豪州経済(2016年4月)
緩やかな景気拡大:株式、為替ともに底堅く推移しよう【デイリー】」
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最近の指標から見る豪州経済(2016年4月)
緩やかな景気拡大:株式、為替ともに底堅く推移しよう【デイリー】2016年4月22日
【ポイント1】労働市場は緩やかな改善基調
家計セクターは底堅く推移■2016年3月の雇用者数は前月比2.6万人の増加となりました。雇用統計は月ごとの変動が激しいため、変動を均した政府公表のトレンド値を見ると、3月は同+0.8万人でした。前月の+1.2万人からは鈍化しましたが、企業マインドが改善していることから、今後、雇用の勢いは再び強まる見込みです。一方、失業率は同0.1%ポイント低下の5.7%でした。
■雇用の改善を背景に、小売売上高は前年同月比+4%前後の伸びを維持しています。家計セクターは底堅く推移しています。
【ポイント2】物価は低位で推移
政策金利は当面、据え置き■15年10-12月期の消費者物価上昇率は、前年同期比+1.7%でした。前期の同+1.5%からは加速しましたが、豪州準備銀行(RBA)の目標である+2%-+3%の下限を下回っています。
■RBAは4月5日に開催された会合で、政策金利を2.0%に据え置きました。インフレが目標を下回りながらも労働市場が回復しているため、政策金利は当面、据え置かれると見込まれます。ただし、金融市場の動向次第では、利下げに踏み切る可能性があることには注意が必要です。
【今後の展開】緩やかな景気拡大を背景に、株式、為替とも底堅い展開へ■豪州経済は、雇用の改善による個人消費の堅調さを支えに、緩やかな拡大を続けると予想されます。物価の低位安定、資源価格の持ち直しを合わせて考えると、豪州株は底堅く推移すると見られます。
■中国経済をめぐる不透明感が払拭されるにつれて、豪ドルの対円レートは徐々に落ち着きを取り戻してきました。中長期では日豪金利差の拡大などから、底堅く推移する見通しです。
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