【情報ご提供資料】 「豪州の「金融政策」の仕組み(オーストラリア)【キーワード】
: 三井住友アセット(PDF版はこちらをご覧ください。 574KB)*********************************
「豪州の「金融政策」の仕組み(オーストラリア)【キーワード】2016年4月28日
<今日のキーワード>
オーストラリアの中央銀行として「金融政策」を担っているのはオーストラリア準備銀行(RBA)です。もとは、市中銀行のオーストラリア・コモンウェルス銀行が中央銀行としての機能を果たしていましたが、1960年に設立されたRBAがその機能を引き継ぎ、業務を開始しました。RBAの「金融政策」の目的は、法律で(1)通貨価値の安定、(2)最大雇用の維持、(3)経済的繁栄と厚生の促進と定められています。
【ポイント1】物価の安定が「金融政策」の目標
2-3%のインフレ率がターゲット■RBAはインフレの抑制を「金融政策」の一義的な中期目標と位置づけ、消費者物価の上昇率を年2-3%で安定させることを明確にしました。物価上昇率を政策の目標のひとつとする政策は「インフレ・ターゲット」と呼ばれます。
■一般に、物価安定を図る政策手段のひとつは政策金利です。オーストラリアは、政策金利としてオフィシャル・キャッシュレート(OCR)と呼ばれる金利が使用されます。OCRは、銀行間の資金取引に適用される翌日物貸出金利です。
【ポイント2】政策決定は1月を除く毎月
第1火曜日の14時30分に公表■RBAの政策決定会合は、総裁以下9名で行われ、多数決で政策が決定されます。開催は、1月を除く毎月第1火曜日と定められています。決定内容は、当日の14時30分(日本時間の13時30分、サマータイムの場合は12時30分)にRBAのウェブサイトで公開されます。
■オーストラリアでは、主要な物価統計の公表が、毎月ではなく、四半期ごとに行われます。公表前後の政策決定会合には、特に注目が集まります。
【今後の展開】資源価格の下げ止まりなどから、豪ドルは底堅い展開へ■次回会合は5月3日の予定、利下げの見通し
次回の会合は、5月3日に開催されます。労働市場が回復しながらもインフレ率が目標の下限を下回っているため、政策金利は引き下げられる見込みです。株価の押し上げ要因になると考えられます。
■豪ドルは底堅い展開へ
中国経済をめぐる不透明感が払拭されるにつれて、豪ドルの対円レートは徐々に落ち着きを取り戻してきました。資源価格が下げ止まってきたことなどから、豪ドルは今後、底堅く推移する見通しです。
*** *** ***
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
当資料は、投信委託会社が投資者の皆さまへの情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資信託等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
|