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投稿:2016年05月20日

【情報ご提供資料】 「最近の指標から見る中国経済(2016年5月)」

【情報ご提供資料】「最近の指標から見る中国経済(2016年5月)
短期の安定成長を維持しつつ、構造改革を強化【デイリー】」

: 三井住友アセット(PDF版はこちらをご覧ください。 572KB)



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最近の指標から見る中国経済(2016年5月)
短期の安定成長を維持しつつ、構造改革を強化【デイリー】

2016年5月19日


【ポイント1】4月の景気指標は減速
不動産関連指標は堅調

■最近発表された4月の各種景気指標は、減速を示すものが目立ちます。4月の工業生産、小売売上高、固定資産投資の前年同期比は、いずれも3月から伸び率が鈍化し、市場予想(ブルームバーグ集計)を下回りました。

■一方、 4月の不動産開発投資は3月から伸びが加速するなど、不動産関連指標は引き続き堅調です。上海、深センなど、一部の大都市では住宅価格に過熱感がみられます。


【ポイント2】「権威筋」が改革路線強調
政府は景気の安定性を重視

■中国共産党機関紙である人民日報は、5月9日付けで「権威筋」へのインタビュー記事を掲載しました。「権威筋」とは、習近平総書記または側近といわれています。それによると、債務拡大を伴う安易な景気刺激策は慎むべきだと指摘しました。構造改革路線を強調する狙いがあったものとみられます。

■中国政府は、景気について上振れも下振れも避けて安定性を重視すると思われます。


【今後の展開】構造改革路線は長期的には世界経済の安定にプラス
■「権威筋」のインタビュー記事を受け、中国株式市場は、約2カ月ぶりの安値水準に下落しました。構造改革路線が強化されれば、景気・株価対策への期待が後退するためです。大都市など一部の住宅価格上昇が続き、当局が不動産の過熱抑制策を強めるとの観測も重荷となりました。

■中国政府が構造改革を進めつつも、景気の安定性を保つことが出来れば、中国の株式市場や為替市場も落ち着くと考えられます。更に、世界経済やグローバルな金融市場へのかく乱要因となるリスクが低下するものと見込まれます。

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