【情報ご提供資料】「ブラジルの金融政策(2016年6月)
政策金利据え置き:レアルは底堅い展開【デイリー】」
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ブラジルの金融政策(2016年6月)
政策金利据え置き:レアルは底堅い展開【デイリー】2016年6月9日
【ポイント1】政策金利据え置き
まだ高いインフレ■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、6月8日、市場の予想通り、政策金利を14.25%に据え置くことを決定しました。政策金利の据え置きは、7会合連続となります。
■中銀は、インフレ抑制政策の効果を認めながらも、インフレが中銀の物価目標上限を上回っていることを、政策金利据え置きの理由としています。
【ポイント2】将来のインフレ率は低下へ
暫定政権はインフレ抑制方針■インフレ率は16年5月の消費者物価指数が前年同月比+9.32%となり、前月とほぼ同水準でした。中銀調査による市場予想では、16年末に同+7.12%、17年末には同+5.50%に低下すると見られています。
■ルセフ大統領が職務停止となったことを受け発足した、テメル暫定政権は、「高インフレが生産活動を阻害している」と指摘し、インフレを抑制する考えを示しています。
【今後の展開】ブラジルレアルはしっかりした推移へ■ブラジルレアルは、過去数年の下落傾向から底入れし、反発しています。原油を始めとする資源価格が上昇し、世界的に金融市場が安定化していることが主因ですが、足元では米国の利上げ観測が後退し、ドル安となったこともレアル上昇の要因です。
■政治の不安定さは依然として残りますが、新政権の政策運営による経済状況の改善が期待されます。市場予想の通りインフレ率が低下すれば、中銀の利下げも視野に入ってくると考えられます。金融緩和は、ブラジルへの資金流入を促すことにつながり、レアル相場を支えると見られます。
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