【情報ご提供資料】「最近の指標から見る米国経済(2016年6月)
緩やかな景気拡大、政策金利は当面据え置きへ【デイリー】」
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最近の指標から見る米国経済(2016年6月)
緩やかな景気拡大、政策金利は当面据え置きへ【デイリー】2016年6月29日
【ポイント1】雇用の増勢は鈍化
その他の景気指標は堅調■5月の非農業部門雇用者数は前月比+3.8万人の増加となり、前月の同
+12.3万人増に続き低い伸びにとどまりました。
■一方、5月のISM指数は製造業、非製造業ともに50超の水準を維持しました。個人消費は、同月の小売売上高が前月比+0.5%、自動車、ガソリン、建材を除いたコア売上高も同+0.5%となりました。
■以上の通り、雇用統計を除く景気指標は、概ね底堅く推移しています。米国の景気は緩やかながらも拡大基調を維持していると判断されます。
【ポイント2】政策金利は当面据え置きへ
海外経済のリスクが高まる■ 雇用改善のもたつきに加え、物価上昇率が目標値である+2%を下回っていることなどから、米連邦準備制度理事会(FRB)は6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を据え置きました。
■イギリスの欧州連合(EU)離脱で、欧州をはじめとする海外経済の先行きに不透明感が浮上してきたこともあり、当面のところ政策金利は据え置かれると予想されます。
【今後の展開】英国EU離脱の影響は限定的■米国が内需主導の成長軌道にあることを踏まえると、イギリスのEU離脱による経済への直接的な影響は限定的と考えられます。ただし、EU離脱が世界の金融・為替市場に及ぼす影響には注意が必要です。特にドル高が行き過ぎると、企業収益の悪化を通じて景気が失速するリスクが高まります。
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