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投稿:2016年07月19日

【情報ご提供資料】 「「アジア」マクロの魅力を再評価(3) -財政・金融政策と中長期的な市場拡大-」

【情報ご提供資料】 「アジア」マクロの魅力を再評価(3)
-財政・金融政策と中長期的な市場拡大- 【デイリー】

: 三井住友アセット(PDF版はこちらをご覧ください。 585KB)



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「アジア」マクロの魅力を再評価(3)
-財政・金融政策と中長期的な市場拡大- 【デイリー】

2016年7月15日

本レポートでは、 「Brexit」(英国のEU離脱)を踏まえて、アジア経済について再評価を行い、今後のアジアをどう見るかをテーマに3回シリーズでお伝えしています。第3回は、アジアの中でも成長率が高いアセアン諸国とインドを中心に、財政・金融政策および中長期的な人口増の見通しをテーマにお届けします。


アセアンでは公共投資の高い伸びが続く
アジア域内では、主要なアセアン諸国で積極的な財政政策が執行されています(図表1)。アセアンで最大の経済規模を持つインドネシアでは、公 共 投 資 の 前 年 比 が 2015 年 4 - 6 月 に+28.3%となって以降、高い伸び率を続けており、2016年1-3月には+161.5%と加速しました。その後も、2桁増で推移しています。公共投資の高い伸びはタイ、フィリピンでも確認され、今後もアジアの内需を下支えすることが期待されます。


米国の利上げ観測の後退でアジアに追加金融緩和余地
「Brexit」を受けて、市場では米国の利上げ観測が大きく後退しています。米国の利上げ観測の後退は、ドル高によるアジア通貨の下落圧力を抑制する形に作用するため、アジアの中央銀行は金融緩和余地を確保しやすくなったと考えられます。
実際、マレーシア中央銀行は、7月13日の金融政策決定会合で、政策金利を3.25%から3.00%へ引き下げることを決定しました(図表2)。7年ぶりの利下げです。また、インドネシア中央銀行も追加利下げを行うことが見込まれます。
アジア諸国の積極的な財政政策と緩和的な金融政策は、今後のアジアの経済成長や金融市場の安定に寄与すると期待されます。


米国の利上げ観測の後退でアジアに追加金融緩和余地
次に、より長期的な視点で、アジアの人口動態に伴う経済成長を考えます。特に、アセアンやインドは、若年者層(生産年齢(15-64歳))の人口が多いところが魅力です(図表3)。
国連の推計によると、アセアン、インドの生産年齢人口の比率は、2030年にかけて上昇傾向もしくは高水準を維持すると予想されています。生産年齢人口が増加することは、各国の潜在成長率の上昇と同時に、消費市場の拡大をもたらすと考えられます。アセアン、インドでは、人口増が経済の中長期的な強みとなることが見込まれます。

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