【情報ご提供資料】「ブラジルの金融政策(2016年7月)
政策金利据え置き:レアルは堅調な展開【デイリー】」
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ブラジルの金融政策(2016年7月)
政策金利据え置き:レアルは堅調な展開【デイリー】2016年7月21日
【ポイント1】政策金利据え置き
8会合連続■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、20日の通貨政策委員会で、市場の予想通り、政策金利を14.25%に据え置くことを決定しました。6月に就任したゴールドファイン中銀総裁のもとでの初めての会合で、政策金利据え置きは8会合連続となります。
■中銀は、世界の景気見通しが厳しいとの認識を示す一方、物価が高止まりしているため、金融政策を緩和する余地はないとしています。
【ポイント2】インフレ率はやや低下
中銀は先行き利下げも■16年6月の消費者物価指数は前年同月比+8.84%と、前月(同+9.32%)から低下しました。インフレ率は、今年の1月(同+10.71%)をピークに低下傾向にあります。中銀調査による市場予想では、16年末に同+7.26%、17年末には同+5.30%に低下すると見られています。
■インフレ率は中銀の目標水準を上回っているものの、景気が深刻な後退局面にある中、インフレ率が低下基調で推移していることから、年後半に中銀が利下げに踏み切る可能性があります。
【今後の展開】ブラジルレアルは堅調な推移■ブラジルレアルは、対米ドルで過去数年の下落傾向から底入れし、上昇基調にあります。原油を始めとする資源価格が上昇し、世界的に株価が回復していることによる投資家心理の改善や米国の利上げ観測の後退に伴う新興国への資金流入期待がレアル上昇の背景です。
■今後の市場の焦点は、リオデジャネイロ五輪が迫る中、ルセフ大統領の停職を受け発足したテメル暫定政権が政治的安定をどこまで取り戻せるかです。政治が安定すれば、機動的な政策対応が可能となり、最悪期にある景気の回復期待がレアル相場を支えそうです。
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