【マーケットレポート-欧州】
最近の指標から見る欧州経済(2016年8月)
「Brexit」が控えるが、金融緩和と財政拡大で対応可能【デイリー】
:三井住友アセット(PDF版はこちらをご覧ください。 612KB)*********************************
最近の指標から見る欧州経済(2016年8月)
「Brexit」が控えるが、金融緩和と財政拡大で対応可能【デイリー】2016年8月4日
【ポイント1】緩やかな景気拡大が持続
4-6月期GDPは0.3%増■2016年4-6月期のユーロ圏の実質GDP(速報値)は、前期比+0.3%でした。1-3月期(同+0.6%)からやや鈍化しましたが、プラス成長を維持しています。ただし、6月23日の国民投票で英国がEU離脱(Brexit)を選択した影響は、今回のGDP統計にはほとんど反映されていません。
■7月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)は53.2と、6月の53.1を上回りました。7月の時点では、「Brexit」選択の影響はほぼ見られていません。
【ポイント2】物価は低水準が継続
失業率は低水準を維持■7月のユーロ圏の消費者物価指数は前年同月比+0.2%と、伸び率が前月(同+0.1%)から拡大しました。ただ、欧州中央銀行(ECB)が政策目標に掲げる2%を大幅に下回っています。期待インフレ率が上昇する兆しが見えないことから、物価は低水準が長期化すると見込まれます。
■6月のユーロ圏の失業率は5月から横ばいの10.1%でした。緩やかな景気拡大を背景に雇用は底堅さを維持しています。
【今後の展開】「Brexit」が控えるが、金融緩和と財政拡大で対応可能■ユーロ圏では「Brexit」による実体経済への悪影響が懸念されています。英国とEUの離脱交渉の先行きは依然として不透明で、欧州域内で投資や雇用が抑制される可能性があります。7-9月期のGDP成長率は、減速する見通しです。
■ただし、「Brexit」を控え、ECBは9月の理事会で追加緩和を行うと見込まれます。また、ユーロ圏各国は状況に応じ、財政支出を拡大することが想定されます。積極的な金融緩和と柔軟な財政政策により、景気底割れは回避できると見られます。
*** *** ***
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。
■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
当資料は、投信委託会社が投資者の皆さまへの情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資信託等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
|
|