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投稿:2016年08月12日

【マーケットレポート-インド】 インドの金融政策(2016年8月)

【マーケットレポート-インド】
インドの金融政策(2016年8月)
策金利を据え置き、先行きは追加利下げも【デイリー】

:三井住友アセット(PDF版はこちらをご覧ください。 687KB)



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インドの金融政策(2016年8月)
政策金利を据え置き、先行きは追加利下げも【デイリー】

2016年8月12日


【ポイント1】政策金利を据え置き
市場予想通りの決定

■インド準備銀行(RBI、中央銀行)は9日、政策金利(レポ金利)を6.50%に据え置きました。2会合連続の据え置きです。

■政策金利の据え置きは市場予想通りでした。9月4日の任期満了をもって退任するラジャン総裁にとって、今回が最後の政策決定会合でした。


【ポイント2】金融政策のスタンスは緩和的
物価動向を引き続き注視

■6月の消費者物価指数は前年同月比+5.77%と、RBIが17年3月の目標とする+5.0%を上回っています。RBIは、足元で食品やサービス価格が高止まりしていることに加え、給与委員会勧告に基づく公務員の住宅補助の引き上げが、期待インフレに与える影響を懸念しており、「インフレ率のリスクはRBIの物価見通しを上振れること」としています。

■ただし、「引き続き緩和的な姿勢を維持する」との表現は維持されています。RBIは金融緩和姿勢を継続しつつも物価動向を見極めるスタンスです。


【今後の展開】先行きは新総裁の下で追加利下げも
■物価については、モンスーンの多雨が続く見込みであることから、農産物のインフレリスクが後退し、年後半にかけて鈍化に向かうと見られます。ラジャン総裁の後任はまだ決まっていませんが、成長推進志向の新総裁が選ばれる蓋然性が高いこともあり、年内にもRBIの追加利下げが行われると見込まれます。

■インド株式市場は、好調な景気や改革期待を背景に、主要株価指数であるSENSEXが8日、年初来高値に迫るなど、堅調に推移しています。また、インドの10年国債利回りは7.1%台と約3年ぶりの水準に低下しています。RBIの適切な金融政策運営がインドの金融市場をサポートすると期待されます。

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