【マーケットレポート-ブラジル】
ブラジル:景気に底入れの兆候、来年はプラス成長に転換へ
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ブラジル:景気に底入れの兆候、来年はプラス成長に転換へ
GDP統計は足元の景気後退を示すも、製造業・消費関連指標に回復の兆しHSBC投信株式会社
2016年9月2日
▼ ブラジルの2016年4-6月期実質GDP成長率は引き続き足元の景気後退を示している
▼ しかし、景気は今年後半には底入れし、来年はプラス成長に転じるとの見方が市場では支配的。製造業関連、消費関連指標に既に回復の兆候が表れており、今後はブラジル経済の好転が注目される4-6月期GDP統計は引き続き足元の景気後退を示す▼ ブラジルは依然景気後退局面にあり、8月31日(水)に発表された2016 年4-6月期の実質国内総生産
(GDP)成長率は前期比-0.6%、前年同期比-3.8%と大きく落ち込みました。マイナス成長は前期比で6四半期連続、前年同期比で9四半期連続と、景気後退が続いています。
製造業・消費関連指標に改善の兆し▼ しかしながら、製造業関連指標、消費関連指標には回復の兆候が見受けられます。
▼ 鉱工業生産指数は4-6月期から改善傾向にあります。また、マークイット製造業購買担当者指数(PMI)も5月を底に上昇しています(第1図参照)。
▼ 加えて、消費関連指標にも同様の傾向が見られます。小売売上高は今年以降、振れはあるものの前年比のマイナス幅が縮小する傾向が見られ、消費者信頼感指数も4月を底に改善傾向にあります(第2図参照)。
来年はプラス成長に転換へ▼ 市場では、景気は今年下半期に底入れし来年はプラス成長に転じるとの見方が支配的です(第3図参照)。当社のブラジル株式運用担当者は、特に先行指標である製造業PMIや消費者信頼感の改善に注目しています。テメル政権による経済改革の推進に加え、今後は実体経済の好転が株式市場を押し上げる要因になると見ています。
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