【マーケットレポート-投信】
世界の「投信マネー」
11月は債券から株式へシフト。株式ファンドは米国に集中 【デイリー】
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世界の「投信マネー」
11月は債券から株式へシフト。株式ファンドは米国に集中【デイリー】2016年12月5日
株式ファンドが流入超に。米国に集中■EPFRグローバル(注1)で世界の「投信マネー」動向を見ると、11月は債券ファンドが▲314億ドルと10カ月ぶりの流出超、株式ファンドが+427億ドルで8カ月ぶりの流入超となり、債券から株式への資金の移動が見られました。
■株式ファンドへの流入は米国に集中しました。トランプ次期米大統領の政策に対する期待の高まりが背景です。日本も流入超に転じました。一方、世界全体の新興国に投資するGEM(注3)ファンドは流出超に転じました。ただ、メキシコやロシア等は流入超過額が拡大しており、新興国離れが加速した印象はありません。アジアNIEs4への流入超過も拡大しました。
債券は米国、GEMが流出超へ
米長期金利が落ち着けば安定か■債券ファンドは、米国、GEMが流出超に転じました。トランプ次期米大統領の財政出動を伴う景気刺激策に対する警戒から長期金利が上昇したことを受け、世界的に債券ファンドから資金が流出しました。
■ただ、債券ファンドはこれまでの流入ペースから考えれば大幅な流出とは言えません。債券ファンドは安定したパフォーマンスが期待できることから、トランプ次期米大統領の政策が具体化し、長期金利が落ち着きを取り戻せば、債券ファンドへ再び資金が流入する可能性があります。
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