【マーケットレポート-アジア】
ASEAN4の金融政策(2017年5月)
各国とも政策金利を据え置き 【デイリー】
:三井住友アセット(PDF 579KB)*** *** *** *** *** *** *** ***
【ポイント1】 5月に政策決定会合開催■東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要4カ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)では、それぞれ17年5月に金融政策決定会合が開かれました。市場予想通り、各国とも現状の金融政策が維持されました。
【ポイント2】各国とも政策金利据え置き■フィリピン中央銀行は5月11日、政策金利を3.0%に据え置きました。17年4月の消費者物価の前年比が3.4%と14年11月以来の高水準にあるなか、インフレの上振れリスクを指摘しています。
■マレーシア中央銀行は5月12日、政策金利を3.0%に据え置きました。17年に入り上昇したインフレは年後半には鈍化するとしています。
■インドネシア中央銀行は5月18日、政策金利を4.75%に据え置きました。足元のインフレは目標レンジ内にあり、通貨ルピアが落ち着いた動きとなっているため、金融政策は比較的自由度があると見られます。
■タイ中央銀行は5月24日、政策金利を1.5%に据え置きました。インフレは年後半に上昇するが、当面物価目標を下回る可能性があるとしています。
【今後の展開】金融政策は中立姿勢が継続、フィリピンは利上げも■インドネシア、タイ、マレーシアの中央銀行は、景気が堅調を維持するなか、原油価格の上昇が一服していることや通貨が対米ドルで安定していることを背景に、インフレが目標レンジ内に収まる見通しであることから、当面中立姿勢を続けると見られます。フィリピンについては、中央銀行がインフレの高まりを警戒しており、先行き小幅の利上げが行われると見込まれます。
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