【マーケットレポート-アジア】
アジア株式市場の見通し
好業績に裏打ちされた上昇が続こう 【デイリー】
:三井住友アセット(PDF 578KB)*** *** *** *** *** *** *** ***
【ポイント1】 リスク回避で下落
予想株価収益率も低下■先週のアジア株式市場は、軒並み下落しました。北朝鮮がグアム沖に向けてミサイルを発射する、という情報が伝わるなど、地政学リスクの高まりを受けて、世界的にリスクを回避する動きが強まりました。
■アジア株式市場を代表的する指数の1つであるMSCI AC アジア(除く日本)(米ドルベース、以下同様)は8月11日に前週末比▲2.7%となりました。高止まっていた予想株価収益率も同日12.96倍と約1カ月ぶりに13倍台を割りました。
【ポイント2】調整は限定的
これまで地政学リスクを乗り切ってきた■今後も北朝鮮は幾つかの重要行事が控えていることから、当面、地政学リスクが意識されることになりそうです。ただ、アジア株式市場は堅調な景気、企業業績などを背景に、17年に入ってから大きな調整局面もなくこれまで地政学リスクを乗り切ってきました。ちなみに、MSCI AC アジア(除く日本)の25日移動平均を見ると、17年以降は同移動平均線が概ね下値の目途となり、上昇トレンドが続いています。
【今後の展開】好業績に裏打ちされた上昇が続こう
17年以降3年連続で2桁増益■17年に入ってからのアジア株式市場の上昇は、企業業績の堅調さに裏打ちされています。17年の増益率は前年比+21.4%と予想されています(8月15日現在、FactSet 予想) 。18年は同+11.2% 、19年は同+10.2%と、3年連続で2桁の利益成長が続く見通しです。アジア株式市場は、利益成長の継続に対する期待を背景に、堅調さを取り戻すと考えられます。
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