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投稿:2017年09月07日

【マーケットレポート-ブラジル】 ブラジル:政策金利を1.0%引き下げ8.25%に: HSBC

【マーケットレポート-ブラジル】
ブラジル:政策金利を1.0%引き下げ8.25%に
: HSBC投信


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ブラジル:政策金利を1.0%引き下げ8.25%に
当社では引き続きブラジル株式・債券市場を有望視


HSBC投信株式会社
2017年9月7日


▼ ブラジル中央銀⾏は9月6日(水)、政策⾦利を1.0%引き下げ8.25%とすることを決定
▼ 利下げは8会合連続となり、1.0%の大幅利下げは4会合連続。背景はインフレ率の大幅低下。現地市場関係者は今年末の政策⾦利を7.25%と、さらに1.0%の利下げを予想
▼ 当社では引き続きブラジル株式・債券市場を有望視

市場予想通り1.0%の利下げを決定
▼ ブラジル中央銀⾏は9月6日(水)の通貨政策委員会(COPOM)で、市場予想通り、政策⾦利を1.0%引き下げ8.25%とすることを全会一致で決定しました。利下げは昨年10月以来8会合連続で、1.0%の⼤幅な利下げは本年4月、5月、7月に続き4会合連続となります。政策⾦利が9%を下回るのは2013年8月以来、約4年振り。
▼ 連続的な利下げの背景にはインフレ指標の⼤幅な改善があり、利下げが決定された6日に発表された8月の拡⼤消費者物価指数(IPCA)は前年同月比+2.5%と中央銀⾏の目標レンジ(4.5%±1.5%)の下限を2ヶ月連続で下回りました。インフレ率は2016年1月の+10.7%をピークに急速に低下しています。

▼ 中央銀⾏は声明で「今回の通貨政策委員会では、経済状況が、同じペースでの⾦融緩和の継続を可能にした」と述べる一方、「次回の会合では、(経済状況が)委員会の基本シナリオ通りに展開すれば、緩和ペースを適度に緩めることが適切と現時点では考える」としています(年末までの同委員会定例会合は10月と12月の2回)。

▼ 一方、中央銀⾏が集計した現地市場関係者の予想(9月1日時点)を⾒ると、2017年通年のインフレ率( IPCA) は+ 3.4 % 、2018 年は+4.2%と、やや上昇するものの、インフレ目標中央値である+4.5%を下回る水準での低位安定が⾒込まれています。政策⾦利の予想水準については2017年末に7.25%と、今回の利下げ後も年内にさらに1.0%の利下げが⾒込まれています。また、2018年末は7.5%と予想されています。

当社では引き続きブラジル株式・債券市場を有望視
▼ ブラジルでは景気の回復、インフレ率の低下、経常収支赤字の縮小など、経済ファンダメンタルズが着実に改善しています。
▼ テメル政権は積極的に構造改革に取り組んでおり、7月には労働法の改正が成⽴、今後はこれまでの硬直的な労働市場の改善が⾒込まれます。また、構造改革の目玉である社会保障改革にも取り組んでおり、年⾦制度改革を含む社会保障制度改革案が下院で審議されます。但し、テメル⼤統領⾃⾝を含む政界の汚職疑惑による政治の混乱が改革の進捗に影響を与える可能性もあり、今後の政治動向を注視します。

▼ 当社の運用担当者はブラジル株式・債券を引き続き有望な投資対象と⾒ています。

▼ 株式運用担当者は、景気の回復に伴う企業収益の改善が株式市場の主な上昇要因になると⾒ています。運用においては、収益性とバリュエーションの両面で妙味がある銘柄に引き続き焦点を当てる方針です。

▼ また、債券運用担当者も、財政改革の進捗を注視する一方、インフレ率の低位安定と⾦融緩和の継続が債券市場を下支えすると⾒ています。

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当資料は、投信委託会社が投資者の皆さまへの情報提供を目的として作成したものであり、特定の投資信託等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
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